墨付けの後、手キザミ加工中の大森棟梁の作業場へ、納まりの打ち合わせに訪問しました。
ノミと玄翁によるキザミ作業は、まさに 「木」 に第二の生命を与えている、という雰囲気です。
右側のカンナは、通常の造作材の仕上げに使いますが、左側の長いカンナは現場ではお目にかかれない物で、長尺の柱や化粧梁などの仕上げに使いますが、この長い面で材料を捉えるため、わずかでも反り・ねじれのある材料は、受け付けないのだそうです。
大森棟梁の作業場は、旧美和村、いわゆる八溝山系に位置し、村全体、林業の盛んな地域で
良質の八溝杉の産地でもあります。
修行を始めて半年になる若い大工さんにとって、あらゆる点で良い環境にいるのだろう、と思います。
by takeshi-osonoe