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今年の夏に完成した「Nさんのいえ」で大変お世話になった、N設計室の永田昌民先生が、久しぶりに設計セミナーをされる、と聞いたので、思わず申し込んでしまった、プラス経営さん主催の設計セミナー。計3回で5日間にわたって開かれたセミナーも昨日が最終日。自由学園を会場に永田先生と伊礼先生の講義+永田先生の実作を中心とした建物見学+設計課題の発表と講評+その後の懇親会という内容で進められました。
今回、このセミナーに参加して得たものは、 ・講義や講評を通して、言葉の端々から、永田先生や伊礼先生の感じ方というかセンスというか、どういうところに注目して、どういうところをスッキリさせて、どういうところを鬱陶しいと感じてられるのか、その一端を垣間見られたこと。 ・設計課題を通しては、だいたいこんな感じでいいかなぁ、と思っても、先生たちに見てもらうつもりで、もう一度、よくよく考えてみること。 ・建物見学では、何と言っても永田先生のご自宅を見学させてもらえたこと。建物はもちろん、住み方も達人で、一度、座ったら居心地がよくて立てなくなってしまいそうな雰囲気。当然と言えば当然ですが、飾ってある小物もいい感じな物ばかり。ここを見学させてもらっただけでも、今回、参加させてもらった甲斐があるというもの。道のりは果てしなく遠いですが、この雰囲気を目指して仕事をしていきたいと、気持を新たにすることが出来ました。 ![]() ![]() ![]() 賞品は、12月頃に発売されるという、植久さんが編集にかかわった(難しい)木構造の本。折角なので何とか読破します(笑)。それと、いつもOMソーラーのお宅には、新築祝いで差し上げている、木曾三岳奥村設計所のミルキースツール。材種はアカシヤ。大切に使いたいです。(ono) ![]()
Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)の「とりあえず完成」シリーズ、最後に細かいところを、ほんのちょっとだけ、ご紹介させてもらって、終りにさせていただきたいと思います。
Nさんのいえは、OMと同じ太陽熱で床暖房するソーラーハウスです。なので、2階蓄熱というようなことをしない限り、通常は、1階の床暖房の熱が2階に廻ってくるような熱の流れになります。が、 この家の場合、居間が2階にあるので、ダクトの途中から直接、室内に暖気を取り入れる工夫が されています。下の写真の抽斗の下から吹き出すようになっています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ちょっと真似は出来そうにありませんが(・・・汗)、図面を見ただけじゃなくて、実際に施工をしてみて初めて分かることも多く、いろいろな意味でとても勉強になる、本当にラッキーな仕事でした。(ono)
Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)、中2階にある居間から、更に半階分上がると、ちょっと余裕の2階スペースがあります。下の写真からも分かる通り、居間の勾配天井がそのまま2階天井につながる、途中に仕切りのない、一体的でオープンな造りになっています。
![]() ![]() ![]() ![]() テーブルカウンターが造り付けてあります。疲れたら、そのままゴロンと寝転がれるところが畳敷きのいいところ。出しっ放しにしておける余裕のスペースも、羨ましいです。 ![]() もの、実はこれは台所の背面カウンターの上にある吊戸棚の裏側なんです。ここにも、一つの目的だけじゃなくて、もう一つの目的を兼ねる「一石二鳥」のデザインが隠れていて、こういう工夫って、建築的で、とても面白いですね。 ![]() すぐそこの近い感じが安心で、「・・・持って来て~。」なんて声が飛びそうです(笑)。 ![]() ![]() ![]() ![]() 仕上げ材の感じ、それらがバランスして独特の落ち着ける雰囲気が出ています。 ![]() ![]() それくらい、インパクトがありました。(ono)
Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)の台所は、居間から見ると下の写真のような感じになっています。
居間や食堂のスペースと完全にワンルーム空間になっていますが、適度に仕切る腰壁があり、 生活の乱雑さを、あまりゴチャゴチャ見せない寸法のデザインになっています。 ![]() ・・・が、その折角のナラの板をあまり表に出さない控え目なデザイン。白い箱がそっと置いてある ように見える、まさに「ザ・永田流」!とも言える先生の定番仕様で、余計なものが出しゃばらず、 白い面がスッキリと浮かび上がって見えます。 ![]() ![]() 水まわりということで、ここの床だけコルクタイルが貼ってあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 入れられたり、とても活躍しそうな勝手口です。 ![]()
Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)、半地下とは反対に中2階の方に上がると、この家のメインの空間である居間につながります。
![]() まず見えてくるのは、こういうアングル。家具が入っていないので、「人の居場所」が見えませんが、家具が入ると、また、雰囲気が変わるはずです。 正面の漆喰の壁も、高さが2mを切っていますが、低すぎる感じがまったくない、というより、それが親しみのもてる落ち着いた雰囲気を出している一つのポイントになっています。こういう寸法の感覚が、なかなか真似の出来ないところ。今回、そういう寸法と出来上がった時の雰囲気の感じを実感させてもらえたのは、とてもラッキーなことでした。 ![]() ![]() ![]() 永田先生は、「ここでビアホールでもやりましょう。」なんておっしゃられていました(笑)。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() また、写真はありませんが、障子のあるお宅は、夜、外から見ると大きな行燈のようで、とても綺麗に見えます。Nさんのお宅も、さぞかし、きれいなことでしょう! ![]() ![]() 右手の腰壁の向こうが台所。居間と一続きでありながら、手元が少々散らかっていても居間からは見えない、絶妙な高さの腰壁で、これも永田先生の定番です。台所の向こうには、2階がつながって見えます。 ![]()
Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)は、建物の南側と北側で半階づつ高さがずれた、いわゆるスキップフロア型の家のつくりになっています。なので、階としては2階建てなのですが、床のレベルとしては、高さの違う4つの場所があります。それぞれの場所に半階分しか高低差がないので、通常の2階建ての家に比べて、場所の連続性が出やすくて、永田先生の「大きな暮らしができる小さな家」のための、数ある手法のうちの一つになっています。
下の東側外観に現れる窓の配置を見ると、南側と北側で半階づつずれた感じがよくわかります。 ベランダの下の縁の下みたいなところにある窓が、半地下の部屋の窓です。 ![]() ![]() ヒヤッとする感じがして、涼しく過ごせそうな場所でもあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() どうしてかは分からないのですが、とても新鮮で魅力的。羨ましいアングルです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() デザイン。とても真似は出来ませんが、目指したい方向ではあります・・・果てしなく遠いですが(笑)。(ono)
Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)、1階の残りは、個室1です。
入口から見ると、正面が天井いっぱいの引き込み窓になっています。工事をしていて分かったのですが、この土地は、ほとんどいつも、この窓側からの風が吹いています。 ![]() ![]() 難しいのですが、要するに、スペースが立体的に余すところなく利用されていて、フラッと一回り見たくらいでは気付きにくい、こんなところにも、「大きな暮らしができる小さな家」のための工夫が隠されています。 ![]() たぶん、下の写真が、割と、見た目の印象に近い床の感じです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)は、洗面とトイレが一緒になったつくりになっています。それぞれに仕切らないことで狭苦しさを感じさせない、これも永田先生の「大きな暮らしができる小さな家」のための一つの解答かもしれません。また、何気なく見ていると、まったく何気なく納まっているように見えるのですが、それぞれのパーツが、それぞれ、そこしかないという位置に納まっていて、余計な線がまったく無い、その辺も、鬱陶しさを感じさせずに、スッキリと広さを感じさせる、先生の設計の技で、見習いたいところです。
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Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)、玄関を入ると、明かり採り窓の脇に必要最小限の靴箱があります。
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Nさんのいえ(設計:N設計室さん+徳田英和設計事務所さん)は、先日、この家を設計されたN設計室の永田昌民先生と担当の徳田英和さん立会いのもと、完成引き渡しとなりました。
引き渡しをするといつも思うことですが、これまで「現場」だったところが、建主さんの「家」になり、また、これまでなら建主さんが来ても、こちらが「どうぞ、入って下さい。」なんていう立場だったのが、これからは「お邪魔します。」なんて言って入らなければならなくなる分岐点。 ちょっと寂しくもあり、折角造ったんだから、上手く出来たかどうか、少し使わせてもらいたいなぁ、 なんて当然無理なことですが(笑)、ちょっと名残惜しいもの。 Hさんのアトリエを設計された木曾三岳奥村設計所の奥村まことさんも、引き渡しの時にそんなことをおっしゃられていて、「まず、お風呂に、まことが入ってみるから!」なんて言われていたことを、 いつも思い出します。 引き渡しの後は、Nさんご夫妻に、永田先生や徳田さん鹿嶋大工さんを交えてのお開き会を開いて頂いちゃいました。こういう席では、それぞれの人から、普段は聞けない話を聞けるのがいいところ。特に永田先生がレーモンド事務所でアルバイトをしていたお話や旧帝国ホテルの保存運動のお話、吉村順三氏のお話から雨漏りの話、学生時代に初めて焼酎を飲まれた時のことや木曾三岳奥村設計所の奥村昭雄先生とアメリカを旅行された時のお話、「違う」と思ったら「違う」と言わなきゃダメなこと、最近の建築関係の法改正のこと、たばこを買う時のエピソード・・・と話題は尽きなくて、あっという間に先生の帰りの電車の時間に。 いつもいつも、こういう滅多にない機会をつくっていただいたNさんご夫妻には、何と言っていいのか分からないくらい感謝です!(いつも言葉が足りないもので、こんなところで・・・。) 家の方は、敷地にポツンと建物が出来た、というところ。これから家庭菜園が出来たり、植木や草花が植えられたり、時間が経って、少し汚れて来て、何となくまわりと馴染んで来たら、ようやく本当の「完成」という意味を込めての「とりあえず」完成シリーズでご紹介です。 ![]() ![]() ![]() いい感じです。来春には、アプローチに植木が入る予定です。 ![]() ![]() ![]() (そのままでも十分スッキリしているガルバリウム製の丸樋ですが。) ![]() ![]() ![]() ![]() < 前のページ次のページ >
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