今日は、大工さんが床の間の施工中です。
この床柱は、「えんじゅ」 という材種で、なんと施主様が、以前にお世話になった方より記念品として頂いた物なのです。
当然、設計段階において、その話がありましたので、客間を設け東向きに床の間を計画します。
(そういえば、私も学生の頃は、格式ランクの 「真」・「行」・「草」 や各部材名称、設計寸法、
組み合わせ 等等 学んだのですが・・・・。)
改めて現場にて床の間を見ますと、最近めっきり、このような床の間を設けるケースが減りました。 私の場合たぶん、10棟中に1棟あるかないかです。
本来は、お客様を迎える「顔」でもあるため、床の間を背にして座る位置が上座。それによって
子供たちに、上下関係や自分の座る位置を暗黙のうちに教える。
床には掛軸が掛けられ、香炉・花入れを置く。それによって四季が演出される。
など、たくさんの良い点があります。
しかし、ちょっとした工夫や、それらしい家具を置くだけでも、床の間の雰囲気を出すことはできます。
ここに飾り物をひとつ置いていただければ、十分に床の間の機能は、果たせます。
by takeshi-osonoe