奈良・元興寺の塔頭(たっちゅう)の一つ、十輪院の本堂は国宝に指定されており、建築家の吉村順三さんが「いいね。」と言っていた、という話を聞いたので、折角、関西に来たのだから、ということで足を延ばして見に行って来ました。
プロポーションが当時の住宅に近い、と聞いていたのですが、確かにお寺の「どうだぁ~」という大きさはなく、背伸びをすれば軒に手が届きそうな高さ。やり過ぎると中国っぽくなってしまう屋根の反りも少なく、愛着の持てる佇まい。やっぱり建物の高さによる印象の違いは大きいなぁ、と、いつものことながら同じ感想。
見込み4分の引違い障子が1本溝に入っているところも、ちゃんと見て来ました。(ono)