新建工舎設計の家づくり

Ｓさんの家(2010) ＯＭ２年点検 2012/12/6

今日は、Ｓさんの家(設計:杉浦良幸建築計画室さん)にＯＭ２年点検でお伺い。でも本当は、お庭の工事が最近、終わったと聞いていたので、その様子を見せてもらいに行った、というのが正しい言い方かも(笑)。植木が整理されて、アプローチからも家がよく見えるようになり、すっかり見違えるようになっていました。Ｓさんのよると、何かお店でもやってるんですか？と訪ねて来た人もいたそうで、確かに、そう思われても不思議でないくらい、手入れが行き届いています。家の前は、石庭の雰囲気。落葉樹も植えられ、それぞれの季節で庭の変化を楽しめそうです。庭の奥には、解体した建物に使われていた大谷石を再利用したバーベキューコンロ。夏のビールはもちろんのこと、冬も焼き芋でも焼いて、暖まるのも楽しそう。その他、震災時の断水の教訓を活かして、井戸には手動のポンプを取り付けたそうで、心強いですね。植木屋さんのアイデアで、大谷石をくり抜いた中に照明器具を仕込んだという、足元灯。夜の感じがとても良くなったそうで、今度、暗い時にもお伺いしたいです。震災被害で屋根を板金に葺きなおした石倉に使われていた巨大な鬼瓦も、さりげなく、隅の方で、敷地の記憶として置かれていました。来年、草木が根づいたら、更に良くなりそう。来年が楽しみですね。(ono)

Ｓさんの家 石倉補修工事 2012/3/22

大震災で被害を受けた、Ｓさんの家の石倉の補修工事、随分、長いこと掛かった気がしますが･･･、ようやく完了が近づいて来ました。この工事が終わったら、１年遅れで庭の植木なども整えられるご予定。ちょうど季節も春、そちらの方も楽しみですね。(ono)

Ｓさんの家 石倉補修工事 屋根下地施工中 2012/1/28

Ｓさんの家の石倉補修工事、大谷石の積み直しは終了。今日は屋根下地の施工中。鹿島大工さんが、真っ青に澄み渡った空の元、キンキンに良く冷えた風が吹き抜ける環境でのお仕事･･･。まぁ、真冬だから仕方ないといえば仕方ないですが･･･お疲れ様です。(ono)

Ｓさんの家(2010) ＯＭ１年点検＋石倉補修工事スタート 2012/1/12

今日は、Ｓさんの家(2010)のＯＭ１年点検にお伺い。いつものように問題なく、無事終了。震災で被害を受けた石倉の補修工事も、栃木県の大谷から来てもらっている石倉の職人さん達や足場屋さんの仕事がいっぱいで予定がつかず、遅れに遅れていましたが、今日からようやく本格的にスタート。地震でずれてしまったところを一度くずして積みなおす作業。1つ８０～９０ｋｇという大谷石を足場の上で積みなおすという難工事です。(ono)

Ｓさんの家(2010) たためる椅子スモール＋テーブル届く 2011/7/13

Ｓさんの家(設計:杉浦良幸建築計画室さん)で、昨年の完成前から注文していた設計工房ＭａｎｄＭさんデザイン＋製作の、たためる椅子スモール＋テーブルがついに昨日、納品に！しかもＯＭソーラーにも縁が深く、この椅子とテーブルをデザインされた丸谷芳正さんご夫妻が直々に届けてくれるという滅多にない機会！僕も便乗してお邪魔してしまいました。家具をセットした後は、少し廻りを片付けて写真撮影大会。丸谷芳正さんも一眼レフカメラで撮影開始。この家を設計した杉浦良幸さんも便乗参加で、やっぱり写真撮影(笑)。家には植物も大切ですが、同じくらい家具も大切。この家具が入ったことでまた雰囲気が変わりました。しかも、お話をお伺いすると、今回のものは丸谷さんが直々に作られたとのこと。Ｓさんも「まった甲斐があった！」と仰られていましたが、まさにお宝。必要のない時には畳んで、座布団のように仕舞っておけるというこの椅子、低めの座面と相まって落ち着ける雰囲気。おすすめの家具です。(ono)

Ｓさんの家 ＯＭ半年点検 2011/6/7

今日は、Ｓさんの家(設計:杉浦良幸建築計画室さん)にＯＭ半年点検＋木製建具の調整でお伺い。ＯＭソーラーは、いつものように問題なく運転中。木製引戸が湿度などによって少し反って、鍵の掛かりがきついこともあったので、Ｓさんの調達した受け金物を取り付けてみることに。裏側の真鍮の板の箱は、Ｓさんの手作りです！総真鍮づくりの受け金物。もともとの物より高級感が出てしまいました(笑)。もちろん、鍵の掛かり具合もOK。これから金属加工が必要な時は、Ｓさんに依頼で決まりです(笑)。(ono)

Ｓさんの家 訪問 2011/4/4

昨日は、Ｓさんの家(設計:杉浦良幸建築計画室さん)に訪問。地震後の点検訪問には、やむにやまれぬ事情で参加できなかったので、震災後に訪問する最初のお宅に。昨年、完成したばかりの家は、ほぼ無傷の変わらぬ姿。被害は、浴室タイルのわずかな割れと玄関框下のモルタルが剥がれたくらいの軽微なものだったらしく、一安心。ショックは、手前の母屋や奥の大谷石の石蔵の構造にかかわる甚大な被害…。地震の力の凄まじさ、ですね･･･。(ono)

Ｓさんの家 車庫工事終了 2010/12/29

11月に完成した、Ｓさんの家(設計:杉浦良幸建築計画室さん)。その後、進めていた車庫周りの工事が年末ギリギリで終了。車庫スペースに絡むので、江戸時代に建てられたと思われる既存母屋も一部改築。造り方も雨もりに対する考え方も、もちろん断熱気密もまったく今とは違う建物。こういう工事は、どこまで手をつけるか、どう手をつけるかが難しく、ひとまず必要と思われる最小限の工事に。Ｓさんの提案で造ったガルバリウムの波板を載せただけの極限に薄い霧除け庇。その下は簡単な無双窓になっていて通風と明り取りになります。新築のお宅にはなかなか提案しがたいものがありますが、「まぁ、ダメになったらまた直せばいいじゃないか。」というスタンスがいいです(笑)。門扉の向こうから新築のＳさんの家までのアプローチと庭の植木は、春を待って造園屋さんにお願いされるとのこと。その工事が終わって植木が根づいて葉が茂ったら、「家」として、ひとまずの完成というところです。(ono)

Ｓさんの家 完成(４)

Ｓさんの家(設計:杉浦良幸建築計画室さん)、階段を上ると２階というよりもロフト的なスペース。用途を限定しないでその時々に応じた使い方が可能です。
振り返ると、２階も一室空間。窓の下の格子は、ほどほどに目隠しをしながら、ＯＭソーラーの空気を２階まで導くためのものです。(ono)

Ｓさんの家 完成(３)

Ｓさんの家(設計:杉浦良幸建築計画室さん)、個室側から居間･食堂を通して玄関方面の見返し。基本的に一室空間、風通しのいい家です。必要があれば建具で仕切ることも出来ます。建具の材料は壁と同材にしています。納戸･トイレ方面の建具は、明り取りや照明の消し忘れが分かるようにガラスの欄間付き建具です。洗面カウンターや収納棚類も造り付けています。お風呂は白いタイルに桧の板貼り仕上げ。換気だけ気を付けていれば、長く使えます。

次回、2階に続きます。(ono)